「Pandora Recovery」は、Windows上で削除してしまったファイルをハードディスク単位でツリー検索、あるいは削除ファイルをファイル名やサイズなど様々なフィルタ条件を設定して検索して必要なファイルのみを素早くリカバリーできる、万が一の際に役に立つリカバリー用フリーソフトです。
この「Pandora Recovery」は操作のしやすさと、リカバリーや検索機能の豊富さ、さらにそのファイル復元率のすばらしさにおいてとても優秀なリカバリーユーティリティといえます。
まず、「Browse」タブではシステムが認識しているハードディスク、リムーバルメディア・ディスク単位で一覧が表示され、各ディスクアイコンを展開すると、そのディスクが所有しているパーティション(ドライブ)から検索が自動的に開始されます。
検索が終わると「フォルダ」→「ファイル」と、ツリー表示の階層構造で削除ファイルの一覧をチェックすることができます。
検索結果にて、完全に上書きされたクラスター上のファイル名は赤色で表示され、該当ファイルにマウスカーソルを置くと、上書き率が50%, 100%などパーセンテージで表示され、パーセンテージが高いほどファイルを復旧できる可能性は低い、という復元率の見積もりが事前にチェックできます。
その他、暗号化されていた削除ファイルはグリーン、アーカイブファイルはブルーで表示されます。
そしてなんと画像ファイルとテキストファイルについては、ファイルを復元する前に選択するだけですぐにプレビュー表示されて、事前にどんな画像や内容かを確認することができます。
必要ならば、そのまま拡大表示も可能です。
また、この「Pandora Recovery」の持つ優秀なリカバリ機能として、 ADS(Alternate Data Streams。メインファイルとは別に存在する、複数で構成される代替の隠しファイル。メタデータなどを持つ)ファイルや、元々付けられていたファイルの属性、作成日、更新日、完全ファイル名も併せて復元が可能な点があげられます。
「Search」タブでは、復元したいファイルのファイル名(あいまい検索可能)やファイルサイズ、作成期間の設定などといった柔軟な検索フィルターを設定して一気に削除ファイルを検索し、リカバリーを行えます。
そして3つ目の「Surface Scan」も他のファイルリカバリーソフトにはあまりない機能で、MFT(マスターファイルテーブル)という、システム上のファイルの情報を一元的に管理している、重要なシステムファイルのリカバリ、再フォーマットされたメディアからのリカバリ、アロケーションテーブルが壊れてしまったファイルなど、深刻な破壊を受けたファイルの復元も可能となっています。
※このツールはNTFSのみに対応。SDカードやUSBメモリースティックなどのリムーバブルメディアは、FATでフォーマットされているケースが多いので注意。
主な特徴 -Main Features-
- HDD、ドライブ、フォルダ、ファイルの階層的なツリー構造で削除ファイルを検索、表示、リカバリ
- ファイル名のあいまい検索、ファイルサイズ、作成日の期間指定による削除ファイルのフィルタ検索とリカバリ
- MFT、再フォーマットされたディスク、欠落したアロケーションテーブルからのファイル復元
(※ただし、断片化していると復元できない) - 暗号化ファイル(緑)、アーカイブファイル(青)、上書きファイル(赤)を自動でカラーラベル表示
- 検索結果からファイル復元前のファイルプレビューチェック機能
・イメージファイル:BMP, GIF, JPG, PNG, ICO,TIF, TGA, PCX, WBMP, WMF, JP2, J2K, JBG, JPC, PGX, PNM, RAS, CUR
・テキストファイル:TXT, LOG, INI, BAT, RTF, XML, CSS - リカバリー前にファイルプロパティ情報を確認
- ステップウィザードによる簡単ファイルリカバリー(初心者向け)
- 各機能のポップアップヘルプによるユーザ操作補助
- NTFSファイルシステムに対応
動作環境 -Requirements-
- Windows Vista, Windows XP, Windows 2003, Windows 2000
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