「CamStudio」は、Windows PCのスクリーン上の操作をaviまたはShockwave FLASH(フラッシュ)フォーマットの動画形式で記録・録画することができるスクリーンキャプチャー用フリーソフトです。
また、このスクリーンキャプチャソフトにはSWFコンバーター(avi→swf変換機能)が付属するため、他の画面キャプチャソフトで録画した既存のaviファイルでも軽量でWebコンテンツに適しているShockwaveフラッシュフォーマットに変換することができます。
SWFにてキャプチャする場合は、プレイヤー付きのHTMLファイルも一緒に作成することができます。
その他、注釈などのコメントを事前にスクリーン上に表示させてそのまま動画キャプチャが行えるため、後から動画編集ソフトなどで加工する手間も省けるなど、PCの操作手順やプレゼン資料などの作成時には非常に便利な画面の動画キャプチャツールです。
「CamStudio」では2種類のスクリーンキャプチャ方法があります。
それは他の動画キャプチャツールでも最も採用されている avi ムービーフォーマットでのスクリーンキャプチャ方法と、ウェブサイトなどのインターネットコンテンツとして最適なフラッシュフォーマットのSWFでの画面録画の2種類があります。
これとは別に、先述の通り一旦 aviムービーでキャプチャしたファイルを、付属のSWFコンバーターでSWF形式に変換することも可能です。
SWFへのダイレクトキャプチャは「CamStudio」のツールバーのアイコン内から一番右端の”SWF”アイコンボタンをクリックし、メインウインドウに「Record to SWF」の表示が確認できればそのままレコードボタンでSWFフォーマットにてキャプチャを開始できます。
スクリーンキャプチャサイズの設定
デスクトップ画面を録画する際のキャプチャサイズは「Region」メニューからカスタマイズが行えます。
”Region”を選択すると、スクリーンの録画の際にキャプチャしたい画面上の領域を自由なサイズでマウスでドラッグして範囲選択が可能となります。
”Fixed Region”を選択すると、録画するキャプチャサイズを予めピクセル数値またはマウスのドラッグ操作で決めておいてから、録画開始時に設定してあるサイズでスクリーン上の自由な場所を指定して動画キャプチャを開始できます。
”Full Screen”はデスクトップ、スクリーン全体の動きや操作をそのまま録画します。
ビデオオプション+カーソルオプション
「CamStudio」でスクリーンキャプチャを行って aviムービーに出力・エンコードする際に、使用するコーデックやエンコード設定などを細かくカスタマイズできます。
「Options」メニューから”Video options”を選択すると、エンコードの際に使用するコーデックの選択と変換品質、フレームレートなどが変更でき、各コーデックに用意されているエンコードオプションを”Configure”ボタンから呼び出すことができます。
おなじく、「Options」メニューから”Cursor Options”を選択すると、デスクトップ画面やウインドウキャプチャ時のマウスカーソルの表示に関する設定が行えます。
ここでは一連のウインドウ上での操作を録画するムービー内に、マウスカーソルを表示するかしないかの設定から、マウスカーソルを置き換えるアイコンや任意の画像の指定、マウスカーソルの動きに合わせて表示する半透明のハイライトの有無とハイライトの形、カラー、大きさの設定が行えます。
ライン入力、PCマイクからの音声録音
動画でのスクリーンキャプチャと同時に、PCに接続されたライン入力またはマイクからの音声も録音しながら画面操作を録画できます。
「Options」メニューから”Record audio from microphone”を選択するとマイクまたはライン入力からの音声も録音しながら録画開始時にスクリーンキャプチャを行います。
”Record audio from Speakers”を選択すると、PCのスピーカー出力を録音しながらスクリーンキャプチャを行います。
”Audio Options”からは、録音する音声に関するマイクまたはライン入力の選択やスピーカー設定、動画と音声の同期設定などが行えます。
コメント、注釈の表示・編集
「CamStudio」でのウインドウ操作の録画時に、閲覧者への解説や説明用に予めコメント枠を表示させておいて、操作手順などの解説ムービー作成をより分かりやすいものにすることができます。
コメントの挿入・表示は「Tools」メニューから2種類選ぶことができます。
”Screen Annotations”を選択すると、別ウインドウが起動し、「Shapes」タブから画面上に表示するキャプションイメージ(コメント枠)を様々なタイプから選べます。
表示したキャプションイメージ上を右クリックしてコンテキストメニューから表示するテキストの編集や枠のサイズ変更などを行います。
使用フォント、色、大きさ、透明度、アンチエイリアスの変更もコンテキストメニューから行えます。
”Video Annotations”を選択すると、PCに接続されたウェブカメラの映像をスクリーン上に映し出し、ウェブカメラの領域内に自由な配置でテキストを挿入できます。
使用するフォントやカラー、ウェブカメラの映像の透明度(Transparency)も自由に変更できます。
「CamStudio」のダウンロード&インストール方法の一連の操作を「CamStudio」で画面キャプチャ(録画)したサンプルページ
主な特徴 -Main Features-
- デスクトップ、スクリーン上の操作をavi, swfフォーマットの動画ファイルにダイレクトにキャプチャー
- フルスクリーンキャプチャ、キャプチャする画面サイズの範囲選択
- aviフォーマットエンコード時の使用コーデックの選択、各種エンコード設定
- マウスカーソルの表示/非表示、ハイライト表示の有無と表示設定
- マイクまたはライン入力からの音声を同時に結合して画面を動画キャプチャ
- コメント、説明、注釈などの用途に利用できるキャプション表示機能
- aviフォーマットで録画された既存のキャプチャ動画ファイルをSWFに変換(SWF Producer)
- ショートカットキーによるキー操作での画面キャプチャ操作
動作環境 -Requirements-
- Windows 95, 98, Me, NT 4.0, 2000, XP (Vistaでも動作確認済み)
おもしろそうです